今朝のココア

こんな日々を愛おしく思って

しょかん。

 小説の好きな話を一昨日の夜読んだ。
何度読んでも面白い。
何度読んでも気づかされる。



 3年前の自分には未来がなかった。
夜勤中、ヒマな時にカウンターに腰かけて、
暗いホールを見渡して、
「俺の将来ってどんなんだろ?」って思い煩ってた。
こんな感じの日々が一生続いていくんだろうか。
色んなことを学んで、まだまだ全然学び足りないし、何事も成していない。
始めてさえいないのに、このまま...。

今家族との生活をまた始めてみると、
自分の未来が見えてくる。
様々なことに追われ、たち行かなくなり、
心を病み、枯れていく様を。
元々少ないしなやかさを失い、乾き、折れやすくなる様を。

たった1、2週間で俺にそう感じさせるほどに、
友達からの誕生日のお祝いの言葉を遠く感じさせてしまうほどに、
家族はとても不安定な生活をしている。
いや、一緒に住む前から俺の心が既にだいぶ荒んでいたんだ。



だけど、3年前とは違う。
あとは試験に合格するだけってとこまで来てる。ただひたすら勉強すれば手に入る資格。
一生を保証すると言われる資格。

夢見て入ったこの世界は、入ってみると理想とはかけ離れていた。
だけど、まぁーそういうものなのだろう。
そんなもんだ。

色んな人の大きな助けを借りてここまでこれた。十分だろう。
あとは、自分で切り開いていく。

自らの器と意思を知った上で、
少しずつすすんでいこう。

...って書いてたら母親から電話。
今週も勉強時間を返上しなければならないみたいだ。


少しずつ。
落ち着いて。
大丈夫だから。