今朝のココア

こんな日々を愛おしく思って

難しさ。

...頑張ってませんし、強くもなってません。
一時の感情に酔っていただけです。
それを努力とか強さって勘違いして...
今も昔も私は...
弱いままです。



 前進するためのエネルギーを自分の中に作ることを目的に、過去の自分を回想する。
いつも努力してきた。一生懸命頑張ってきた。
精一杯、辛い状況にありながらも、その時の最善を尽くして、あがいてあがいて...
そうやって自分は今ここにいる。
だから過去の自分の判断に後悔なんてない。
いつも俺は精一杯やってきたんだから。
それを思い出せば、自信が湧いてくる。力が出る。


 でも、実際はそうじゃなかった。
弱い時はとても多くあった。弱い時の方が圧倒的に多かった。
頭では認めてなくても、振り返ると「逃げ」だったことなんていくらでもあるし、
自分が勝てるフィールドだけで勝負しようとして、
実際にそうしてきた。優秀な群の中に交わらず、自分より劣る群の中で一番であることを選んだ。
努力するべきところで努力せず、踏みとどまるべきところで踏みとどまず、
いつも思慮が浅く、怠慢であり、何よりそんな自分を認めず...
そうやって自分は今ここにいる。
自分の外見がかっこ悪いことに気づいたのがここ数年になってからだってのが良い証拠であり、
これは9割が“苦い”成分の(苦笑)だ。


 3月のライオンで、
なぜプロの棋士になったのに高校に通うのか問われた零くんは、
自分の中から逃げた記憶を消したいからだと答えていた。
学校は零くんにとっては馴染めないところであり、逃げる対象だったという。
それを聞いた野球少年は、その気持ちがわかると言った。
何かと真剣に向き合う時、自分の本質が試される...ような感じになる。(ちゃんと理解していないが。)
逃げた記憶はそんな時に自分の中から浮上してくる。
そして自分の自信をなくし、自分の戦う力を低下させるのだ。


 それは事実だった。
逃げた記憶をなくす努力をして、戦う力を高めることができて、
それが事実だったことを確かめることができたなら良かったのだけれど、
残念ながら、学校に通って、自分の逃げた記憶を消そうとして強くある零くんとは逆に、、
俺には逃げた記憶がいざという時に思い出されて、力が出なくて、それが事実だということを知った。


 今の俺は、普段からあまり自分に自信がない。
取り繕って、準備した自分ならまだ良い。
だが、いざ真剣に何かに向き合う時なんかは、取り繕っても、たくさん準備をしても、
萎縮する。
一歩引く。
笑ってごまかす。
何よりそうした後、言い訳をして自分が弱かったことをなかったことにしようとする。


 最大の言い訳は、「そういう環境で生まれ育ったから。」
やっかいなのは、それがある意味では「ほんと」だからだ。
感情をちょい他へやって考えれば、俺みたいな環境に生まれ育ったなら、
こうなって然るべきなのだ。しょうがない。
社会人として、日本の社会に生きる人間としてみた時、様々なことが欠落している両親からは、
俺と兄貴が育つ。それが普通。高い確率でそうなる。


 でも、おそらく俺は間違ったことをしている。
精神論で自分を走らせようとさせている時に
社会学的な考えを入れていることだ。
この二つのことは混在させてはいけない。
いや、一緒に考えることは自然なことなのかもしれない。
ただ、自分に欲しいものがある限り、優先順位は明らかなのだ。
間違っているのは、社会学的な考えを「言い訳」に使うから。
もしも俺が勝ち負けの世界に身を投じるならば、
青臭くとも、間違っていようとも、
「身の程をわきまえぬ大望がある」ならば、
俯瞰した時どんなにバカらしくとも...
“強い精神”って言われているものを作り上げなきゃいけないんだと思う。
きっとそれが今の俺にとって一番大切な、頭に置いとかなきゃいけないこと。





 ...こんなことを書いてはいても、
実はまだ迷いは大いにある。


まりあの綴る『穏やかな暮らし』


ちえと話す未来


未だ話の中でしか見出したことのない種類の快楽


優先順位一番目のための、博打という名の果てのない努力


いつだって可能性だけは存在している、落ちもの的リアルな冒険


一番現実的で手っ取り早い性の楽しみ



 さて、さて、さぁーて、
俺は一体どこへ向かうのだろう。


 まぁーまだましになったのは、
「強い」とか「弱い」って、
そんな二極端の単純な物事のはずないってことを一応理解している今の自分がいるってこと。
「神」か「クソ」かのネットの評価じゃねーんだから。


 もう一つ幸いなのは、
最近「失格人間ハイジ」っていうweb漫画に出会って、
色んな生き方を見させてもらって、
ドンくさいかっこ良さ?みたいなものの良さを感じた。
ロールモデルがいないと何もできない俺にとってはそれはとても貴重で、
なんだか少し自分が前進した気がするんだ。
漫画を読んだことによってじゃなくて、
その漫画を読んでそれをかっこいいと思えた自分を確認して、
あー俺いつの間にか少しずつだけど前に進んでいたんだ、なんて。

 「きっと何者にもなれない」俺は明後日、試験。
頭ん中ごちゃごちゃしてる中で、
逃げた記憶から目を逸らしたまんまで出した最良の案。
とりあえずはそっちを目指してみる。
後のことは、そっち行ってからまた考えるとしますわ。



 やばい、こんな時間。そろそろ筋トレしなきゃ。
当日スーツがきつくないように、ダイエットを...。