今朝のココア

こんな日々を愛おしく思って

my appreciation

 実習が終わった。



 ●病棟での実習最終日、みんなが最後の日だと浮かれる中、
体力の限界を何日も前から感じてた俺は、すごく緊張してた。
それはもう前日の朝から空腹なのに吐いてしまうほど。
当然胃液しか出ない。
こういう身体の状態では何をしでかすかわかんない。
だからすごく気を遣ってたのに、最後の最後で大きなミスを犯してしまった。
実習最終日で始末書を書かなきゃいけないほどのミス。
俺は今まで何枚も書いてる。それに最終日。
きっとこれはただのミスとしてではなく、もっと大きな問題として先生たちには捉える。
どれだけ減点されるんだろ?
先生たちが気に入らなければ実習の評価項目の欄なんて関係なく、適当な項目から減点していって、
ボーダーラインの60点を切り、再実習にする。
おしゃべりな先生のおかげで実習の点数がどうつけられるか知ってて、
実習後はすぐにお父さんの仕事を手伝いながら、再実習のクラスメートのサポートにも入ろうと計画してた俺は、
すごくこわかった。
何より実習落ちたら、俺は再実習できるのかって。
再実習って要するに同じことの繰り返し。体力的に3週間不眠状態は俺にとっては無理があるんだ。
だから、何回やっても同じことだよ。もう一回やっても受かる気がしねーよ。
...って。



 あ、ちなみにミスって、ただ患者の寝衣を先生に言わないで替えてただけね。
何やるにしても血圧と体温測る時以外は先生に言って、ついてて見ててもらわなきゃいけない。
そんなルールがあるんです。
だから内容がどうこうより、ルールを破ったことが問題...ということ。





 それが今月の半ばの話。来週...週明けには実習を通っているか結果がわかると言われ、
今週の俺はアパートから実家に帰る準備をしつつ、
実習を3つ落としてしまった友達を3日間連続で慰めてた。
いつまでも結果を言い渡されないまま、昨日の金曜日。
「あ、あなたは再実習に入ってないわよ。」
結果がわかったらすぐ教えてくれると言った先生に、直接聞きに行って、あっさり言われた。



 再実習になってる友達がたくさんいる中で、素直には喜べなかったし、
連日の寝不足で体力が限界だったし、昨夜は引っ越しの本番だったから忙しくてそれどころじゃなかったけど...


昨日深夜2時まで引っ越し頑張って、今日胃痛で朝早く起きてボーっとしながら思った。
「あー、こうやってボーっとしてられるのっていつぶりだろ?」って。


 実感がない。実習が終わったっていう。
自分が実習を落とさずに終えられた。元カノも落とさずに、落とさせずに終わらせられた。
その事実を未だに受け止めきれない、というか頭で理解しているのかいないのかって感じで、
やっぱりまだ頭が働いていないんだなぁーって思うけど、
何にしろ、









 ほんとに良かった。







 これから国家試験対策。先生たちはさっそくプレッシャーかけてくるし、
俺は国家試験対策委員とかいう意味わからん委員の委員長。
だけど、今くらいは良いよね。
ボケーっと家族といる時間を静かに一人心の中で楽しんでも。



 今まで応援してくれた人、ほんとにありがと。
これから勉強頑張って、確実に資格とるようにするね。