今朝のココア

こんな日々を愛おしく思って

ありふれてる気持ちなんてさ

何も言わずにいっそ消えてしまえば楽になれるのに...。

"split"




 ●みんなのおかげで、なんとか最初の実習を乗り切れました。
電話で話を聞いてくれた人、手紙をくれた人、お茶に付き合ってくれた人...
みんなありがとう。
みんなの支えがなかったら、たぶん俺は投げ出してたと思う。


 実習は看護師の免許取得に絶対必要で、それをこなしていくことは俺の目標につながっているんだけど...
たとえばお父さんの仕事の手伝いをしないとお父さんの仕事が危ういとか、
今一緒にいないと友達が学校をやめてしまうとか、
英語の勉強に付き合わないと留年しちゃうとか、
そーゆー、他人のためになること。
そんなことが絡むと俺は力が発揮されるらしい。
逆でも良い。
彼女を喜ばせるためだったら、無理してでも苦手なことにチャレンジして、一か月以上前から準備して...。
でも、自分のこととなると俺はどうにも欲が出ない。
自分のためにやってることだし、それがいずれは誰かのために、何より家族のためになるというのに、
目の前にそれがないと、モチベーションが上がらないらしい。
今回の実習でそれがわかった。




 ●実習では、色んな看護師と触れることができた。
反面教師として学ぶ部分がとても多かったと思う。
“あー、こうなりたくないなぁー”って思うことが多かった。
お母さんを見て育った俺は、看護師=優しい人だったけれど、
マジョリティーの看護師はどうやら冷たいドライな人が多いらしい。
もちろんそうじゃない病院もあるみたいだけれど...。
“嫌な人はどこにでもいる。だからそこから逃げてちゃ何も始まらない。”
その通りだと思う。
だけどその反面、高校の大好きな先輩の経験から俺が学んだのは、
嫌な人が周りに多すぎると、自分の性格も歪んでしまうということだ。
来年の就活では、インターンをたくさんしよう。
それで臨床の“人”を見てこよう。
待遇や条件...それも俺にはとっても重要なことだ。
よく未来を見据えて、選ばなきゃいけないことだ。
だけど、やっぱり一番重要なのは、良い看護師になるということだと思う。
良い看護師...。
忙しくても、落ち着いて患者の話をよく聞いて、
辛い状況でも優しい言葉がかけられて、よく気が付いて...
そして何より、そこで働く人が皆そうあれるように、
良い看護師を指導し教育していける看護師。
たぶん、俺の目指しているもののために、俺の今までやってきたことは役に立つ。
critical thinkingもマイノリティーとしての経験も、きっと役に立つ。
良いんだ、このままで。


この調子で少しずつ技術を学べ。
視野が狭いのも、時々焦ってしまうのも、少しずつ変えていこう。
それも技術の一つなんだから。






 ●自分はもうちょっと看護に浸かってみても良いんじゃないかなって思う。
自分がなる職業なのに、あまり看護についての本は読まないし、興味を持たない。
福祉についてもそうだけど、
俺は目標があるだけで、そのためにしていることはとても少ないような気がする。
物事に優先順位をつけて、ちゃんと学ぼう。
そのために...やっぱり彼女とは、ちゃんと話をしよう。
誰かを突き放すことが、自分にとってこんなに困難になることは、
毎日走ってたあの頃からは想像もつかなかったな。
情に脆いのは俺の良いところだと友達は言ってくれるけど、
何かしたいことがあるなら、流されちゃだめだ。