今朝のココア

こんな日々を愛おしく思って

死・

 「死。〜さんにとって死とはなんですか?」


 学校の授業で先生に聞かれた。
俺の隣の列の人たちが。



 死。たぶん、俺は聞かれなくて良かった。
きっとその答えを聞いた人たちから嬉しくない反応を受けるから。


 死。



それは、

甘い誘惑。
権利。
解放。
無。
アンインストール。








 ●どうやら俺は、本当に好きな人とは付き合えない運命らしい。


どうやら世の中には腐った男がたくさんいるらしく、
それと付き合って疲れて、優しさを求めてる女の子がたくさんいるらしく、
俺は色んなところで必要とされて...
こんなことは贅沢なのかもしれない。でも。



 けがれてる、なんて中学生みたいな表現だけど、
俺の行っていることは実際に汚い。
だから、もちろんキレイなあの子と付き合うことなんて、もしできたとしても自分で許せないんだろうけど、
俺は...
やっぱり...できたら付き合いたいんだ。
彼女のたった一人になりたいんだ。




 大好きな隣の席のMには、もうすぐ彼氏ができるらしい。
通じ合えることがとっても多かったMに対する感情は恋愛ではないと信じてた俺だけど、
付き合うことを知って、とても嫉妬してしまった。
俺は、本当は付き合いたかったんだね、Mと。
彼女と時々話ができるだけで幸せだって思ってたけど、
本当は独占したかったんだ。
...ほんと、中学の時みたいだ。かっこ悪い。
でも、かっこ悪いから、やっぱりこれは恋だったのかなって思う。
俺は今、Mの親友二人と関係を持ってる。
俺の...せいなのかな?
寂しいって、辛いって感情を埋めることが悪いことなのかな??



優しくなりたい、優しくなりたい、優しくなりたい。
....今までずっと、そればっかり。優しくなりたい。
優しくなって...
結局人を傷つけて...俺はいったいどこへ向かっているんだろう??
痛いよ。








 今日、遠くに住む昔からの友人のMから手紙が届いた。
日本に帰ってきてから、一方的に俺が好きなM。
こんな人がこの世にいるんだって、そう思わせてくれたM。
でも彼氏がいるM。
Mとはつい数か月前からまた手紙のやり取りをしだしたんだ。
その手紙の中には彼氏のことは書かれてなかったから、
俺は知っていながらも、期待せずにはいられなかったんだ。
もしかしたら彼氏とは...って。
今日届いた手紙にはその彼氏のことが書かれてた。
素敵な彼氏。




 


 今日から夏休み。
やることたくさん。
でも、今晩はちょっと...何も手につかない。









 ●キレイであろうとするな。
他人を傷つけ、自らも傷つき、
泥にまみれても尚前へ進む者であれ。



 俺は汚れても前に進む。
どんな手を使ってでも、前に進む。
助けてみせる。