今朝のココア

こんな日々を愛おしく思って

冬栄

 読書日記?というものを友達がつけてた。
俺も、と始めて、いつまで続くのやら...。
しんデス。




 ●小野不由美さんの『華胥の幽夢』の冬栄を読んだ。


 木は勝手に育つのだと、レンの王は言う。それを助けるのが自分の役目だと。
何が正しいかを一生懸命考えて、それに基づいて物事を変えていこうとする俺の姿勢は評価したいと思う。勉強することも、良いことだと思う。
だけど、それが正しいと信じたからと言って、全部自分の思い通りに変えていく必要はないんだ。俺が注意してようと、上手くコミュニケーションを取ろうと、ああちゃんは老いていくし、お母さんやお父さんも同じだ。完璧にそれぞれの関係を、役割を、栄養を...なんて、無理な話なんだ。大きな流れは変らない。俺はそれを、「出来たら手を加える」くらいで、見守っていれば良い。自分の役目を見失ってしまいそうな時は、とりあえず大きくなろう。それが子どもの役目なんじゃないかとも、農夫は言う。


 知識から入る俺の、典型的なミスって感じだなぁって思う。教科書に書いてあることは理想だ。そうなるように努力するための目標で、買ったらチェックをつける買い物リストじゃない。出来るだけそうなるように。言ってしまえば、できなきゃ仕方ないんだ。



 子どもも、そうだ。
勝手に育つ。だから、そんなに神経質になるなよ。曲がってるやつは、放っておいても曲がってく。心に道標が植えつけてあったら、そのうちいつか戻ってくる。




 ...あれ、読書日記を書いているはずが...?