今朝のココア

こんな日々を愛おしく思って

4年前?の元旦のお話。

chocoan2005-12-31

 除夜の鐘と同時にスタート。
(実際は5分くらい遅れてスタート。笑)
バックパックを背中に抱え、赤いトレーナーに短パンはいて、
初日の出を拝むために40km先の海を目指して多摩川べりを走る!
雲がかかった月の下を走ってると、川の流れる音が聞こえて、
除夜の鐘も実際にどっかから聞こえてくる。
そんで俺のテンションが上がって、走るスピードも上がる。


 最初の15kmは順調に進んだんだよ。
俺はマラソンランナーじゃないから、ずっと走りっぱなしってわけにもいかない。
だから途中は休憩がてら歩くんだけど、その歩いてる途中でやっとあることに気づく。
寒い。
めちゃくちゃ寒い。
元旦だから寒いに決まってるのに、俺はと言えば上はTシャツにトレーナー一枚だし、
下にいたっては短パン。
寒いに決まってるよねー。
バカって言わないで。この後こんな無茶はしたことないから。(2度目の修学旅行以外。笑)
まぁそれでも頑張って走ったさ。
でも2度目の休憩の時、30km地点あたりで、
寒さで死にそうになりました。
温かい飲み物が飲みたい...。なのになぜか川べりに自動販売機が一個もない。
ちょっと川べりからそれて自動販売機をヨタヨタと探し歩くこと10分。
やっと自動販売機を見つけて、ココアを手に入れる!
あの時のココアの味は忘れない。(いや、実際は忘れました。)
その後残しておいた最後の一本のカロリーメイトを口にいれ、
なんとか回復してまた走り出すことができました。


 その後、日の出前に羽田空港までどうにかたどり着いた俺を待っていたのは、
ほんとしょーもないオチ。
曇ってて日の出が見れないっていうーあれね。
帰る時もオチがちゃんとあって、
羽田空港で部活のためにお土産なんか買ったばっかりに、
帰りの電車賃が足りなくなった。
近くの駅まで行って家族に迎えに来てもらえばよかったのに、
三鷹駅から立川の自分の家まで歩いた俺。
帰って2日間は足が痛くて普通に歩けなかった。


 この旅?の思い出と言えば、
月が完全に雲に隠れて真っ暗な中歩くのが寂しくなって幹乃先輩に電話したことと、
残り8km地点あたりで、家族と日の出を待ってるっぽかった中学生くらいの可愛い女の子に、
『あけましておめでとーございます!』って大声で言われたこと。
すれちがった時目が合っただけなのに、
走ってく俺の背中に向かって声をかけてくれた。
顔とかは暗いからハッキリ見えてなかったんだけど、
なんだかその行為に感動して、
ちょっと恋に落ちかけた俺。
やっぱり昔もバカだったんだなぁー。


 この旅は俺の中でもベスト3に入るお気に入りの旅です。
なぜかっていうと、なんだかこれは俺が若かった証みたいな旅だったから。
って意味わかんないけど、そうなんだよ。(?)
あの時履いてたニューバランスの靴は今でもちゃんと取っておいてあるんだよね。
もー足の底がはげて穴があいちゃってるからもちろん履けないんだけど、
思い出いっぱい詰まったモノだし、一緒に戦った(?)相棒みたいなもんだからね。
今、夜中の2時。
もー無理だぁー。


 今日の写真/船上で日の出を待つ友達