今朝のココア

こんな日々を愛おしく思って

ちはやふる。

 百人一首は恋や愛の詩ばっかりだと言う。


 誰かを好きになればなるほど、その人の幸せを想う。
そして自分が深くかかわることを恐れてしまう。
それは、心にしっかりと根付いていて。
一時の勢いでかき消せるものではなく、
覆っても必ず後でそこに見つけてしまう。



 それでも。

男が女に選ばれてどうすんだって思う。俺は選んで、頑張るんだ。


 俺は選びたい。
選ばれるのではなく、誰かに同情して付き合うのでもなく、
好きだと思う人のそばにいたい。
一緒に、その時間を楽しみたい。
分かち合いたい。


 飾るのは楽しい。
選ばれるし、そこには気持ちいいことがたくさんあるから。
でも空虚だ。その先には何もない。


選んだ恋愛の先にだって何もないのかもしれない。
でもやっぱり俺は、そこに何かあるって期待してんだ。
期待して、俺にとって最上のものを求めて生きていきたいんだ。



 昔も今も、そんで未来もきっと同じ。
好きな人たちのために、強くなろうと思って、何かを頑張る。
選べ。