Baskin Robbins

　多くの女の子は好きらしい。
日本では３１と呼ぶらしいが。
しんデス。

　●クラスメイトの誕生日を祝ったり、一緒に勉強したり。
けっこう楽しんでるよね、自分。
だいぶ回復してきたよね、たぶん。
舌にある味蕾という感覚の受容体は同じ刺激にすぐに慣れてしまうのだと。

　そろそろもうちょっと頑張っちゃおーかな、俺。

...って、そんな風に気張ってると、
実はあんまり効率良くなかったり、疲れちゃったり...。
今けっこう肩の力が上手く抜けてる気がするんだ。
問題は努力が足りないことではなく、
意識の狭さなんだと思う。
学校にいると、学校のことばっかり考える。
それこそ余計な意味のないことばっか。
その外にある世界に目を向けたいと思う。

　クラスメイトの一人は休日に、
日本にいる外国人に日本語を教える活動に参加しているのだと。

　地味で、クラスでは少し浮いてるかなって、そんな子だけど、
いつもクソマジメなとこが俺は好きなんだ。
いつも笑いに包まれている必要はない。
いっつも真面目なこと頭に浮かべてて良いよ。

　俺も、マジメで良いんだと思う。
自分の中に決めたことがあって、それに従って良いんだと思う。
他人が、考えても無駄なことと考えても、
俺にとっては重要なことなんだ。

　●小野不由美さんの『東亰異聞』を読んだ。
怪しげな黒子が腹話術で人形と話す。
人は闇を追いやった気でいるが、瓦斯灯を置いたくらいで闇が消えるか。
そう言って笑う。

　夜も闇も、消したりはできないんだ。
よく出来たロマン溢れるお話を読んで、俺らはすぐ忘れてしまうけど、
でも、たぶんそれはずっとそこにあって、
これからもそこにあるものなんだと思う。