今朝のココア

こんな日々を愛おしく思って

 もう10年も前に聞き飽きたCDを今聞くと心地よい。
響く音が自分の一部のような感覚をおぼえる。
しんデス。




 ●知っているつもりでも、その場の状況によって忘れてしまったり、
頭の中を書き換えたりしてしまうことはよくあると思う。


 知っているつもりでも、実は知らなかったりすることもたくさんあって、
とても簡単なことを知らなかったという事実を受け入れることが難しい時もある。



 5月はそんなことに改めて気づかされた月だったかな。






 ●アルバイトをやめることにした。


 俺の身体は疲れやすい。
いや、正確にはたぶん、身体の筋肉とか心肺機能とかは人並みかそれ以上なんだと思う。
問題は頭。
集中力が続かない。
瞬間的な思考能力なら今の生活では支障をきたすことはないレベル。
だけど持続的な思考能力となると...。
例えば、バイトの休憩時間。
10分でもテーブルに突っ伏して寝たい。
2時間も働くととっても疲れるんだ。
でもそう思う人は少ないらしく、
他のメンバーは皆それぞれ会話を楽しんでいる。
俺は会話を最小限にしても、仕事の終わる頃には頭がボーっとしてしまう。


 理想的な睡眠時間ってのはどのくらいだっけ?
6時間?
それより少なくて大丈夫な人とかすごいなぁーって思う。
俺は去年、仕事が続けてある日は少なくとも7時間以上は必ず寝るようにしてたはず。
友達にも同じような人はいる。
その友達は自分の体質を理解してて、
計画的に睡眠時間をしっかり取るようにしてる。
社会人生活ももう3年目で頑張ってる。


 俺も意識的に睡眠時間を多く取るようにしてたはずなのに、
これを努力や精神力でなんとかできるものだと勘違いして、
4月から過密なスケジュールを作ってしまった。
理由はたぶん、前の職場にいたHさん。
そして、俺の母。


 Hさんは今准看の学校に通いながら、前の職場で働いている。
もう40代で子供が二人いる。
Hさんの一日は、
朝起きて家事を少しやって、5時頃職場にきて、5時間ほど働いたあと、
午後学校に行き、夕方職場に帰ってきて2・3時間ほど働き、
家に帰って夕食を作る、というもの。
学校のない終末は夜勤に入るし、
もちろん学校の課題もこれらの時間の合間にこなしている。
そんなクソ忙しい生活をしているのに、
いつも笑顔でいて、
それでいて与えられた仕事をこなしているだけでなく、
患者さんにより良い環境を作るために仕事の工夫をいつもしている。
多くの人に好かれるHさんだけど、
俺は特別にHさんが好きだ。
こうなりたいって思う。


 母は、俺が留学しているとき、
Hさんと同じような生活をしていた。
学校には行ってなかったけど、もっとストレスを感じるであろう祖母の介護という仕事を、
老人ホームでの仕事と並行しておこなっていた。
そして、俺も批判できる立場ではないが、
父も兄もそんな母をうまくサポートできていなかった。
結局過労で胃潰瘍になった母は入院したけど、状況は変わらず、
俺は留学から帰ってきてから認知症の祖母を無理やり近くの老人ホームに入れた。
(そういえば最近はちゃんとお見舞いに行けていないなぁー。
無理矢理入れた責任として、小まめにお見舞いに行こうと決めたのに。)

 
 Hさんと母を俺は尊敬してるし、
そうなりたいと思ったから、
俺もただのうのうと学校に行くのではなく、
仕事をこなしながら学校に行こうと考えて...。
頑張れば同じことを同じようにできると思った。


 結果はとても単純で、
疲れと緊張から不眠症になり、またそこからさらなる疲れにつながるという悪循環に。
俺はもう25歳なのに、こんな明白な結果さえ予想できなかったんだと気づいて情けないが、
自分らしいとも思う。
勘違いして突っ走るこの性格はたぶん一生付き合っていくものだろう。
バイト先の人に、学校の友達に、そして家族に迷惑をたくさんかけるなら、
本末転倒だよな。



 できることとできないことがある。
俺は自分のできることを。
俺の中の9秒台を目指す。




 ●宿泊研修に行ってきた。
これは3日間、埼玉の奥地(?)でキャンプ的なことをするという授業(←単位がつくため)。


 正直集団行動は疲れた。
過密なスケジュールのなか、同じ人たちとずぅーっと顔を合わせるのは疲れる。
だけど自分の課題っていうか、
自分が持っていると良いものに気づく良い機会になったと思う。


 この話はまた今度機会があったら書き残しておきたい。






 ●今日も雨。
でも、ちょっと出掛けてこよう。
ゆっくりしよう。