今朝のココア

こんな日々を愛おしく思って

出力。

 もう嫌だ。
何が嫌なのかもわかんないまま、そう繰り返して逃げる自分が嫌だ。
しんデス。


 ●ここ一週間、
ダウナーの薬でも寝てる間に打たれちゃったんですか?
ってくらい、気持ちが上がらない。
友達や家族と会ってるときは良いんだけど、
一人でいるとどうしようもない。
なんなんだろ、ほんと。
一体何が不満だって言うんだよ。
自分も家族も健康なんだ。
大丈夫なんだ。
だからさ、元気に笑っていてくれよ。





 ●先輩の夢をみた。
高校の時みたいに、
先輩について回って、
ガッカリさせるのが怖くて、ガッカリさせちゃったら悲しくて、
先輩が嬉しそうだったら俺も嬉しくて、
悩みを一つ一つ聞いてもらって...。
あー、こういうのを「心酔」って言うのかな?
あんなに面倒見が良くて、
気持ちよく笑って、
みんなからの信頼が厚くて、
一生懸命音楽を教えてくれる人...。
そりゃ憧れて、好きになって...当然だ。


 デートしたいとか、キスしたいとか、
そういう現実的な感情はフルートの先輩に、
情熱は空から降ってくるはずの女の子に向けられてたけど、
当時でも俺は、
たぶん、
それ以外にも「好き」が存在することを知ってたんだと思う。




先輩「え、ちょっと待って。私から耳を取ったら何が残るの?」


組長「大丈夫だよ、やっさん。やっさんにはその声があるじゃん。」




 今思い返してみると、
人間としての魅力はもちろんだけど、
何よりその声は誰よりも引き立ってた。
萌え系アニメのヒロインみたいなロリ声とは似ても似つかない、(笑)
遠くへよく通る芯のある声と、
独特のテンポを持つ話し方。



 その声が聞きたい。