今朝のココア

こんな日々を愛おしく思って

ハタチでガキと呼んでくれる。

 俺の中でハタチってのはヒーローの年じゃないんです。15歳とか17歳、18歳が俺の理想的なヒーローの年。もちろんヒーローになりたい俺は、今の自分のこのハタチという年が好きじゃないんです。現役を引退してしまったみたいで、定年後みたいで、とにかく赤とか青とかそういうイメージではないんです。


 でも今日俺が会ったみんなは、ハタチな俺のことをガキだと言ってくれるんです。そして俺のこれからの道に、「こうなりたい」っていう理想像を落っことしていってくれるんです。俺がなぁーんにもないんじゃないかって不安するこれからの道に、人としてかっこいいところをチラっと見せて、俺をまた歩く気にさせるんです。...また意味わかんない表現。単純に言えば、俺の「これから」を楽しくしてくれる。


 俺は自分が社会人になることが想像できません。自分が毎日働く?いやいや、そんなのありえないし。絶対無理!...って。これは人の性格の問題ではなく、ただ単に人としてまだ小さいってことなんだと思うんですよ。そしてそんな小さな俺にムヒはサラっと『大きさ』を見せてくれる。
 



 おまえそんなんさぁー、みんな完璧にやってないんだよ。みんな目標はこんなんかもしれないけど、実際は半分くらいしかできてないんだよ。




 ...俺はまた完璧を求めて、勝手に自分を苦しめてるんですね。そんなつもり全然ないのに。ムヒはなんで俺に響く言葉をサラっと、全然大事でもなんでもなさそうに口に出せるんだろう?俺は、自分がこんなセリフ吐くとしたら絶対もっとかっこつけて、そんでさも「大切なんだよ!」って言うように話します。半分くらいってのはたぶん大袈裟だと思います。でも、確かに、きっとみんな完璧には仕事をこなしてないはずです。
 9月からまたカナダに戻ることは俺にとって正直怖いことです。色々とうまくいかないことを想像しては、日本に残りたいと思うんでしょう。でも、もし半分で良いのなら、俺にだってできるかもしれませんね。たぶん、きっと。そんでいつかは社会人になって毎日「半分」をこなせるようになるかもしれません。


 ムヒ、ムヒは今いくつ?ムヒは今少なくともこの瞬間俺のヒーローだから、ムヒの年のヒーローってのもいるんだなぁー。ってことは俺もその年で誰かにとってヒーローになれるんだね。
 最近また将来について迷ってたんだよ。大学のこと、大学院のこと。仕事のこと。資格のこと。そんでなぜか鬱になってた。だって大学のこと考えても仕事のこと考えてもちっともワクワクしないんだ。でも、今日また大切なことを思い出させてもらったよ。俺の夢は臨床心理士になることでも通訳になることでもない。俺の夢は自分の理想とする自分、大きな自分になることだ。職業なんてその付属品にすぎないんだよね。TOEICの点数だって、今回まったく役に立たなかったけど、きっといつか俺の自信につながるんだ。大学卒業だってその学歴が欲しいんじゃない。俺はその苦労に溢れてる過程がきっと欲しいんだ。いつかかっこいいヒーローになりたいな。





 さぁー、なんだか話が飛び飛び、自己満マックスなこの日記。明日から新しい生活の幕開け。自分が今できることをして、できないことを確認。頑張りすぎてエンジンが切れたら好きなあの娘の笑顔を観にいって補充!(笑)